スーパーGTでは合計で12のチャンピオンを獲得、ル・マン24時間でのクラス優勝やグループCでの活躍など、国内外のモータースポーツ史に数々の歴史を残してきた最強プライベーターのひとつの名門チーム・タイサンが、eモータースポーツに挑戦することになった。ライソン・レーシング・ファクトリーとともに『Team TAISAN WRF』として、グランツーリスモで争われる『AUTOBACS JeGT GRAND PRIX』への挑戦を表明したのだ。 電磁ポンプを製造する太産工業の代表取締役社長である千葉泰常氏の飽くなき情熱のもと、国内外で数多くのレースに挑戦し、勝利を収めてきたチーム・タイサン。スーパーGTでは2018年限りでシリーズへの参戦を止め、その後はEVレースに集中していたが、新たなパートナーとともにeモータースポーツの舞台に挑戦することになった。
今回、ライソン・レーシング・ファクトリー(WRF)がチーム・タイサンとコラボレーション。WRFがシミュレーターやデータロガーなどを担う。ドライバーには、アメリカのスタジアム・スーパートラックに挑戦するEJ千葉をまとめ役に、全日本EVレースで活躍する地頭所光、そしてドラフトで獲得したAランクドライバーの橋本理、五木隆太、バーチャルドリフトを得意とする川戸育真というラインアップで挑む。 まずは予選ラウンド3戦を経てポイント上位に残り、2022年1月に開催されるグランドファイナル進出を目指す。さらにバーチャルからリアルへの挑戦、そしてタイサンにとって思い出深いル・マン・バーチャルシリーズへの挑戦も将来は目指したいとしている。 多くのリアルチームも参戦チームに名を連ねているJeGT GRAND PRIX。千葉泰常代表が新たに闘志を燃やすeモータースポーツの舞台で、名門タイサンがどんな活躍をみせてくれるか楽しみなところだ。